『ウエストサイド物語』のジョージ・チャキリスや『巴里のアメリカ人』のジーン・ケリーなど一度は見たことのあるミュージカル俳優を拝めることができる。
楽曲は粒ぞろいで、耳に心地よいメロディと歌詞が視聴意欲を継続させてくれた。
しかし登場人物が多く、それに比例して楽曲も増えるため本編が長尺に感じてしまったのが難点で、主要人物が全員登場するまでは退屈に感じてしまった。
祭りのあとの閑散とした街並みや、デルフィーヌとマクザンスが入れ違いになるワンカットは心に沁みる画面だった。
『シェルブールの雨傘』でも感じたがジャック・ドゥミ監督は建物の外観の撮影に長けているように感じる。