義民伝兵衛と蝉時雨

群盗、第七章の義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

群盗、第七章(1996年製作の映画)
3.6
人類の争事、
それとは裏腹な、
人の奏でる楽の音色。

俗界の禍事、
それとは裏腹な、
超然とした心境。

イオセリアーニ監督らしい力強さ溢れるユーモアが反映するこの世界。

そして、幾重にも重なった輪廻転生のその先で奇妙にも再会し続けるという可笑しみ。

我ら人間の争事や禍事、
それとは裏腹な美しさを魅せる、
自然や超自然。

スクリーンに照らし出される、
我ら人間の暴力、
そしてそれとは裏腹な、
この世界の愛おしさ。

豊かさへの郷愁、別れや出会いの哀愁。

一時代と永遠性をスクリーンに築き上げたグルジアの巨匠にレスティンピース。