このレビューはネタバレを含みます
全体的に台詞少なめで、ストーリーも『となりのトトロ』に比べて小ぢんまりしたものだが、やっぱりジブリらしく、躍動感あるアニメーションで魅せてくる。
つむじ風がパッとこねこバスに変化(編集でいきなり現れているように見える)する瞬間が、妙にジブリらしくなくて面白かった。また、こねこバスは、他の森に棲む者たちに比べて意思疎通がよくとれる感じなのも意外だった。
キャラメルを一緒に美味しそうに食べるシーケンスが凄く良かった。カットバックで、むちゃむちゃとキャラメルを噛み、徐々に口の中でねばっこく溶けていく。これでこそジブリだなあと思った。
海外の方が、ネコバスに大量のトトロが乗っているカットで「OH MY GOD…」と何度も呟いていたのも含め、ぎゅうぎゅう詰めの鑑賞体験は楽しいものだった。