恥ずかしながら、ジョージ・M・コーハンという人物を今まで知らなかったし、今回主演のジェームズ・キャグニーの作品も初めて観ました
最初はコーハンという人物を知らず、馴染みもないから、2時間超えは長いなぁと思いましたが、コーハンという人物を知らずとも最初から惹きつけられる作品でした
父母妹との4人ヴォードヴィル一家
苦しい時もあるけれどどんな時でも仲慎ましい家族愛
ビジネスパートナーや奥様にも恵まれる
途中、少し中弛みした部分もありましたが、当時のブロードウェイ事情も楽しく描かれていて、他の方のレビューの通り、本当にブロードウェイを観に行きたくなります
また、こちらも恥ずかしながら、ジェームズ・キャグニーの作品と演技も初めて観ましたが、実に芸達者な役者さんですね
鑑賞後、実は本人もヴォードヴィル出身と知って驚きです
でも、だからこそあの歌声とタップダンスを披露できたのだろうと思います
アカデミー賞主演男優賞を獲得したというのも納得でした
演技が非常に上手いという感じではありませんでしたが（ファンの方ごめんなさいね）上手いというより、とても生き生きとしていて観ていて気持ちよいのです
当時のわたしの推し、フレッド・アステアは惜しくも今作の役を断ったそうですが、アステアが演じていたら、アカデミー賞は受賞できたのか？とはたまた考えてしまいました
キャグニー氏はアステアより実力ある演技派
今回のダンスやタップダンスも上手いですが、でもやはりどことなく完璧ではない
でも、その完璧ではないダンスが味があったのかなと
もし、今回アステアが演じていたら、ダンスやタップダンスシーンはそりゃあ完璧で非の打ち所がない素晴らしいシーンになっていたと思う
しかし、他の演技に関しては…だったかもしれない
だから、キャグニー、アステア共に良いところはあるという個人的な見方です
そもそも両者を比べてはいけませんしね
後半は戦時中の愛国心モリモリ感がすごかったけど米国人ではないわたしですら多少感動したので、当時の米国人は本作を観て感動したこと間違いなしなのではないでしょうか？
少し長かったですが、評価されている作品だけかり、観れてよかったです
