谷崎はやっぱり変態
偉大な原作をもってわざわざ映像するとして何をしなければならず何ができるかということに自覚的な素晴らしい作品でした
音と所作という人間の沈黙した事象を丁寧に追っていき老婆のインタビ…
「讃歌」
冒頭、春琴と佐助。九歳で失明、琴三弦、熱湯による無残な火傷、薬種問屋、妊娠、美貌、盲目の闇、思考と官能、お琴と佐助、三味線の音、暗闇。今、美的恍惚の世界へと広がる…本作は谷崎潤一郎による…
盲目の師匠と丁稚の他人には入れない二人だけの特別な関係。
同じ障害でしか共有できない価値観は美しいかもしれないけど綺麗事ではある。
語り部の乙羽信子の老けメイク&白塗りに笑う。
やり投げの比喩…
神たる女を抱く。その主従関係を炙るどすけべフェティシズム文学。
子は彼女の子ではなく、糞は彼女の糞であった点がとてもとてもよろしい。家族としてではなく彼の女としての彼女なのである。
目が背後に出る…
谷崎潤一郎の著書「春琴抄」を映像化した本作。
「原作小説の映画化とは、単なる再現映像ではない」という言葉を最近ラジオで耳にして、深く感銘を受けたが、なるほど本作も見事なアレンジの効いた映画だ。
まず…
何度も映像化されてる
谷潤センセの原作『春琴抄』。
今作はそのうちの一本。
新藤監督から乙羽信子への
インタビュー形式で、物語が
回顧されていく。
監督、何で血ィ吐いてんの?
原作未読なので偉そ…
DVDにて鑑賞。
春琴抄が原作で、新藤監督の世界観が炸裂した本作は、盲目の少女を軸にSとMによる愛とエロティシズムを日本の作風らしく描いている文学的芸術映画の傑作。
映像のコントラストから音楽まで…
漱石の「こころ」にあった、本当の愛は宗教心とそう違ったものでない、というやつ。
だいたいこういう文学の映画化というのは釈然としない不明瞭なものが多いが、殊これに関しては原作をきちんと且つ肉々しく浮か…