にーやん

点子ちゃんとアントンのにーやんのレビュー・感想・評価

点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)
3.9
いやいや…
あのラストの台詞よぉ。
なんていうか…おっさんも胸いっぱいですわ。


以下ネタバレあり〼。
↓ ↓ ↓







この物語の主役である点子ちゃんとアントンが直面していた、子供にとっての全ての"憂さ"が見事に晴れ渡るあの風景に全てがもうどうでも良くなりました。児童文学の映像化であるがゆえの安易に思えるようなストーリー展開や心象描写がちょっと物足りねぇ…なんて大人の屁理屈を押し付けて観ていた自分は大バカ者。良いです、これ。


子供の視点で描かれているので作品全体を包む"ほのぼの感"に癒やされる反面、内容はかなり濃厚。其々の大人の事情やそれに伴い子供が受ける影響などシビアな一面もしっかりと描かれているので 光と影 子供たちの真っ直ぐな感情 に時折ハッとさせられる。

親近感が持てる登場人物の配役が秀逸で絵も綺麗。音楽もしっかりと耳に残るという素晴らしさ。親目線で、子供目線で、或いは幼少期に自身が引き戻されて回顧録をも楽しめる…そんな作品なのかもしれません。

良き。⤴⤴
にーやん

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