あつぼう

点子ちゃんとアントンのあつぼうのレビュー・感想・評価

点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)
4.4
この映画の原作者のエーリヒ・ケストナーは、ナチスにより著書を焼かれ、執筆を禁止されながらも時代を担う子供達に期待をかけ、ひたすら子供のための小説を書き続けた偉人です。
原作と世界観や時代設定を変えたため、凄く楽しい映画になったと思います。観終わった後、「こんなにもほのぼのと和める映画があったんや~」と絶賛の嵐です。幸せな気分になる事、間違いなしです。
90年代のドイツ映画ってどうしても堅いイメージがあったけど、この映画を観るとそのイメージが払拭されました。
自分の大切な友達が困ってる時に、大人なんて頼りにならないって思いを楽しくそして痛烈に描いていました。主役の2人も脇役も個性があって素晴しい演技をしています。この映画は点子ちゃんとアントンの可愛さがなければ成立しません。特にアントンのお母さんが素晴らしいです。
自分達を侮辱した相手の子供と遊んであげる心の広さ、今の大人たちに見習って欲しいです。
登場人物みんながはっきりと自分をもっていて、それに共感出来ました。
やっぱりこういうドラマは人物の背景などが大切ですよね。
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