10歳の点子と親友アントンの友情と勇気。そして、親子の愛情をほほえましく描く。
ドイツの児童文学者エーリヒ・ケストナーの名作を映画化。

見終わったあと、心が温かくなって優しい気持ちになれました。

いやいや…
あのラストの台詞よぉ。
なんていうか…おっさんも胸いっぱいですわ。


以下ネタバレあり〼。
↓　↓　↓







この物語の主役である点子ちゃんとアントンが直面していた、子供にとっての全ての"憂さ"が見事に晴れ渡るあの風景に全てがもうどうでも良くなりました。児童文学の映像化であるがゆえの安易に思えるようなストーリー展開や心象描写がちょっと物足りねぇ…なんて大人の屁理屈を押し付けて観ていた自分は大バカ者。良いです、これ。


子供の視点で描かれているので作品全体を包む"ほのぼの感"に癒やされる反面、内容はかなり濃厚。其々の大人の事情やそれに伴い子供が受ける影響などシビアな一面もしっかりと描かれているので 光と影 子供たちの真っ直ぐな感情 に時折ハッとさせられる。

親近感が持てる登場人物の配役が秀逸で絵も綺麗。音楽もしっかりと耳に残るという素晴らしさ。親目線で、子供目線で、或いは幼少期に自身が引き戻されて回顧録をも楽しめる…そんな作品なのかもしれません。

良き。⤴⤴

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親子設定や感情がころっと切り替わる描写は決してリアルでは無いが、そこはツッコンではいけない。これは点子ちゃんワールドなのだ！

〝ドイツ〟ってところもポイントだろうか。そういう作品ばかり選んできたせいか、冷◯無比で残◯で変◯性の強い作品イメージだったので、こんなにも〝ほんわか〟した雰囲気は初めてかも知れない。ケストナー氏の原作は1930年代（大戦前）の話だという事で時代設定そのままで観てみたい気もした。

でもドイツ語でブチ切れられるとやっぱり縮み上がってしまいそう。鳥肌モノだ。（これが40年代だったら、この母ちゃんは絶対ヤバい。）

• #ドイツ.