2BAME

新・極道の妻たちの2BAMEのネタバレレビュー・内容・結末

新・極道の妻たち(1991年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

周りを固めるメンズたちが燻銀揃いで、チャラツキが弱く、なんともナイス。名バイプレーヤーばかりです。
綿引さんも良いですし、寡黙ながらも仕事きっちりの三上真一郎さんは終始かっこよし。他のシリーズと比較しても、メンズたち格好良かった!若い頃は分からなかったけど、桑名正博って色気があったんだなと気付きました。
映像は地味目ですが、姉さんの部屋や美佐子の部屋など、絵がキレイ。特に直也がブチ切れて姉さんのところに乗り込んでくるシーンは庭の桜と美しさと岩下志麻の美しさと高嶋政宏の若さゆえの勢いとで、これヤクザ映画だよな?!と思わせるくらい綺麗。
今回の姐さんは冷酷な仕上がりになっており、終盤まで岩下志麻が顔色も変えずに表情も変わらずに演技している。後半にかけて目が泳いだり、少しづつ感情が表情に現れて来るのだけれど、最後の宗田を殺した美佐子を見つめて去っていくシーンに、冷たさを感じ、他シリーズとは一味違う余韻である。
エンドロールの家族写真がなんとも言えない後味であり、制作陣の違いも楽しめる。
2BAME

2BAME