イスケ

ドラゴン危機一発のイスケのレビュー・感想・評価

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)
2.9
母さんとの約束のペンダントを出すたびオルゴール音が鳴るのがジワジワくる。

殴り合ってるだけなのに銃声みたいにバキュンバキュンなる効果音や、「今ブルースリー背中向けるんだから斬りかかれるだろ!」と叱咤したくなる包丁を持って何かを待ってる敵。
007と同じでモサモサした名作だ。

こう言っちゃなんだけど、今観ればB級映画としての面白さはたんと詰まっているよね。

ただ、ブルース・リーのカンフーはキレッキレ。全体を覆うモサモサを切り裂く。


カンフー映画黎明期だし、実際特大ヒット飛ばしてるわけだから、素直に素晴らしい映画だったには違いないんだろうけど、
他ジャンルでは本作の前に既に「2001年宇宙の旅」みたいな凄まじい映画もあり、戦い繋がりで言えばマカロニウェスタンも何年も前に一時代を築いているし、本作の翌年にはゴッドファーザーなんかもあるわけだから、やっぱり相対的にチープ感は否めないw

でもね、フォローするわけじゃないんだけど、空気感は大好きなんだ。
よくできてる映画だけを好きになるわけじゃない。

全員頭良くないんだけど、例に漏れずブルースリーの役どころも「カンフーしかできないバカ」みたいな雰囲気で愛せる。(イッチ、ニッ、サンッ、シッとか言って浮かれてる場合じゃないのよ)
イスケ

イスケ