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鬼軍曹ザックのmhのレビュー・感想・評価

鬼軍曹ザック(1950年製作の映画)
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サミュエルフラーの初期の大ヒット作。
•低予算映画。
•かなり早い段階で朝鮮戦争を扱った。
•映画史上はじめてアメリカ陸軍442部隊を取り上げる。
•反戦映画。
•白人至上主義への皮肉。
展開はテンプレ気味なれど、そこここにアイデアが溢れており、飽きないつくり。
原題である「鉄のヘルメット」が、マクガフィンにもなってて素晴らしい。
作中では触れないけど、ブッダヘッド(ハワイ出身の日系アメリカ人の蔑称)が帯同しているのは通訳として。
朝鮮戦争当時は、(ちょっと前の公用語だった)日本語で朝鮮人たちと意思疎通ができた(から、アメリカ軍には日系人ーー442部隊のOBなどがいることが珍しくない)という、史実に基づいている。
このプロットは朝鮮戦争ならではのもの。村ではどちらの旗も用意してるプロットだけじゃなくて、こっちももっとやってくれてもいいのにね。これまで見た映画では「小さな池(2010)」くらいだわ。
立てこもったお寺にある大仏の造型がたんに下手くそなんだと思うけど、雰囲気の醸造に効果的に作用している。
黒人の独白。「昔はバスには乗れなかった」「もう五十年経ったら、バスの真ん中に座れる」という予言がすごいし、セリフとして素晴らしい。
面白かった!
mh

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