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初恋のHKのレビュー・感想・評価

初恋(1951年製作の映画)
3.6
オードリーのメジャー作品はほぼ観てますが、以前DVD衝動買いしたくせに放置していたオードリーがまだスターになる前の作品を初観賞。
『ローマの休日』の前年に公開されたイギリス映画で、どうせ脇役か端役かと思ったら、どうしてどうして準主役でした。
クレジットも主役二人より位置は下ですが同じ画面にしっかり3人表示されます。
しかも女優になる前にバレリーナを目指していたオードリーのバレエシーンもタップリ見れて(というかバレエシーンが見れる唯一の映画?)、予想以上の収穫でした。

原題は邦題のイメージとは程遠く“Secret People”で、秘密結社のこと。
緩い恋愛モノかと思っていたら、思っていたイメージとは全く違い、レジスタンスによる暗殺計画に関係したため悲劇に見舞われる姉妹が描かれます。

主役2人は『魂のジュリエッタ』『アメリカの夜』のヴァレンチナ・コルテーゼ(当時29歳)とその恋人役に『いぬ』『冒険者たち』のセルジュ・レジアーニ(当時30歳)。
オードリー(当時22歳)はバレリーナを目指すコルテーゼの妹役です。
主人公はレジスタンスの恋人に頼まれ仕方なく要人暗殺のための爆弾を運びますが失敗、警察からも目をつけられ、さらに危険は主人公の妹にも及ぶというシリアスな展開に。

ちなみにオードリー自身も10代の頃、オランダの反ドイツレジスタンスのために秘密裏にバレエの公演を行って資金稼ぎに協力していたとか(wikiより)
思っていたよりしっかりとした社会派サスペンスで、オードリーの出番もそこそこあり、あまり期待していなかっただけに、とても得した気分になりました。
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