美空ひばり演じる奔放なお嬢さまが、祖父のお堅い会社を引き継いで社長となり、次々改革していくというコメディ
美空ひばりがお嬢と呼ばれるきっかけとなった映画らしい
しかしながら人の陰口はやめましょう、とか常にニコニコしましょう、休み時間には皆で歌を歌いましょうというという決めごとはむしろ現代ではシャレにならないパワハラなので、とても爽快なものではない
あと美空ひばりがコミカルな役なのに笑顔が固いのが気に入らないし、周りの俳優と比べてそもそも演技がひどい
明らかに宣伝目的の歌のシーンも多く、これがテンポを悪くしていて飽きる
美空ひばりを売り込むために中身スカスカの映画が撮られたのは今でもよくある事務所のゴリ押しなのだろうが、この時代は事務所というより暴力団が見え隠れして、考えれば考えるほどこれがコメディ映画という事実が逆説的で薄気味悪い