まみこwith餅さま

セーラー服と機関銃のまみこwith餅さまのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.5
昭和アイドル懐古旅、薬師丸ひろ子編!

当時、あちこちでこのポスター見ましたが、まったく関心なく通り過ぎてました。

平成を越え、令和の今、ようやく視聴。

薬師丸ひろ子という、とんでもないアイドルに戦慄しました!

まず、可愛すぎる。
ほとんどお人形。眉も目も唇も愛らしい!
セリフがハッキリクッキリ、聞き取りやすい。クリアで明朗な声。
17歳という多感な時期なのに、ハードな撮影にもフラットで自然な表情。
テキパキとした思い切りのいい動き。

登場シーンに目が釘付けになりました。
セーラー服の華奢なアイドルがブリッジしながら「カスバの女」歌ってる!
どういう設定?
どういう身体能力?
なぜ、懐メロ?

その後、組長として頑張るわけですが、クレーンに吊り下げられセメントに沈められるやら、十字架に磔にされるやら、はては学芸会風お姫様ドレス姿で屋外ランチ…

クライマックスのカチコミでは機関銃を乱射。飛び散ったガラス片で頬に血がにじむ勇姿を披露…凄すぎる!

偏った私見ですが監督は、稀代の美少女を思い通りに動かすカイカンにおぼれ、私利私欲に走ったのではないでしょうか…

組長にポ〜ッとなった組員は次々退場、最後まで残った真打ち渡瀬恒彦も例外ではなく、キチンと退場!ラストメッセージも破いて捨てさせる徹底ぶり。
ひろ子チャンはみんなのアイドルなのだ!

セーラー服に真っ赤なハイヒール姿で雑踏を歩くラストシーン。
子供達と指拳銃で抗争ごっこのあと、マリリン・モンローよろしく通風口で浮き上がるスカートを押さえるひろ子チャン。あっという間に群衆に取り巻かれ…

で、名曲、夢の途中!
夢見るような歌唱のキラキラしさ!

最後は、鮮やかなオジサンキラーのひとことで、マルッ!

監督の監督による監督のための映画?!

実際には、売り出そうとする所属事務所や制作会社、配給元など多方面の思惑や利害がからみ、内容さながらの仁義があったり錯綜した裏側もあったそうですが、
最終的に名作が完成したんですね!

いまさらですが、
わたくし、薬師丸ひろ子さんのファンになってしまいそうです!👠👠✨