ラダ

セーラー服と機関銃のラダのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.7
年末に「セーラー服と機関銃」がローカル局で放映されると聞いて録画しておいたのだが、再生してみると橋本環奈が現れた。

「もう口がカレーなんだよね…」

行きつけのカレー屋が臨時休業だった時のように、目が耳が「カイ…カン…」を望んでいたので、アマプラにて100円でレンタルして観る。原田知世の「時かけ」と本作は、名前は知ってるけど観たことがない映画のツートップ。この機を逃すといつ観れるか分からないのだ。

薬師丸ひろ子のブリッジ。若々しい柄本明。相変わらず悪い役ばかりの寺田農。髪がふさふさの酒井敏也など、見どころたくさん。相米監督の明らかなやり過ぎ感が素晴らしい。

その通り名の出所が気になって仕方がない三國連太郎が演ずる「太っちょ」は、全然太ってないし、悪趣味な地雷ショーするし、急に足がにょきっと生えるし、突然マッドサイエンティストになるしで兎に角心乱す存在。

その動悸にも近い心の乱れを正す「カイ…カン…」の瞬間。ああ、あの割れる瓶はそう言うことだったのね!とスッキリ。度々耳を突く「おじん」の響きにうっとり。

この荒唐無稽なストーリーで1982年に邦画第一位。よい時代だったんだな…。
ラダ

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