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電話は夕方に鳴るのmingoのレビュー・感想・評価

電話は夕方に鳴る(1959年製作の映画)
3.9
廣岡市という架空の町だがロケ地は倉敷。市長脅迫事件を軸にサスペンス枠でもコメディ枠でもいけるしなんなら子供枠でもいけるこの映画。メロドラマではないが吉村センセの美学がムンムン、川島並みに評価されてもいいのにと吉村映画を観るたびに思う。カットの切り替わりでゆったり静かに流れる川がこの町の象徴かのように毎度挟まれる演出が特に好み。なにか起こりそうで起こらない犯人も一瞬で分かってしまう演出だからこそラストの余韻に繋がる。レーニン書房や紅団など遊び心も充分、探偵小説マニアの市長秘書の迷推理も愉しい。殿山泰司の時計もやっぱりseikoだったなvintageセイコー欲しい
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