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伊賀の水月のhummingbirdのネタバレレビュー・内容・結末

伊賀の水月(1942年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

※Amazonでは「剣雲三十六騎」のタイトル

先日見たアラカンさんの「剣聖」と同じ、「鍵屋の辻の決闘」を題材にした作品。「伊賀の水月」は仇討ちを基した講談のタイトルで、両方とも史実ではなく講談を映画化したのだと思う。

こちらではバンツマが荒木又右衛門を演じている。アラカンさんが静であれば、バンツマ又右衛門は動で男性らしい。

映像は大体アップの切り返しと全体の情景で構成されたクラシックな作り。

仇討ちシーンは約10分。バンツマの「助太刀いた〜す」で否が応でも盛り上がる。バンツマらしい独特の動きの殺陣にやんややんや。殺陣の部分も演出がクラシックな印象なので、引き戸やすだれが落ちて、向こうが見えるのは、昔からよくある殺陣の演出なのかも?

仇討ちの一行が又五郎の行列を抜いていくのをロングショットで撮ったシーン、又右衛門がけいこをつけるシーンなども良かった。

戦中の作品なので、仇討ちというテーマは戦意高揚の目的があったのかも。
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