◎テキサスの大自然(とは言っても撮影はカナダ)、揺れる麦の穂、ドキュメンタリーのような野生の動物達、精魂込めたマジックアワー撮影による被写体のシルエットの美しさ、イナゴの大群。
自然の雄大な映像美とは対照的に描かれる人間の営みの儚さや愚かさ。
◎タイトルを含め、主に旧約聖書からのモチーフがチラホラ。特に恋人であるビルとアビーが兄妹と偽るところは、アブラハムとサラのエピソードそのまんま。麦の収穫はルツ記、イナゴの大群はエジプト10災害の一つ、川での洗足など。監督なりの神の視点を描いているのかな?
◎マジックアワーをはじめとして、機関車、トラクターや「サイコ」のベイツモーテルを思わせるお屋敷の遠景ショットなど、とにかく拘りの映像が超綺麗で、こんなところに実際行ってみたくもなる。
そして「ライトスタッフ」もそうだったんだけど、サムシェパードが超魅力的なのだ。