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天国の日々のsnatchのレビュー・感想・評価

天国の日々(1978年製作の映画)
4.8
先日逝去された🇮🇹の作曲家エンリオ・モリコーネさんを偲んで選びました💐
お、おお…素晴らしい映像……他映画要素も完璧だと思います。私は満点です🙆‍♀️
西洋絵画の延長にある大自然を捉えた美しさ、特に陽が沈もうとする時間帯への頑固なこだわりの映像、自然と組む人間たちの営みを映すドキュメンタリーのような力強さ、そして3人の男女に焦点をあてた文学が一体化した映像です。
彼は静かに立つ一本の樹、兄は空太陽雪を背負ったような男、彼女はその二つを染み込ませる土のような女性。そして、その3人を見続けた少女の記憶…

時は第一次世界大戦が始まる頃のテキサス。見渡す限りの広大な麦畑を舞台に働いても働いても貧しさは消えない日雇い労働者達の日々を描いています。カナダでのロケだそうですが映像が起伏に富んでいて撮影対象も豊か、労働者たちの日々の姿も動物や虫たちも、影で作るコントラストも完成形でため息が出る…永遠に続いて…と思ってしまった。映画館で観たかった‼︎
その地球の営みを見ながら、人の心が浮き彫り心がむき出される情感も満ちてきました。ストーリーの悲しみではなく、映像に自分が感極まったのは久しぶりでした。
川辺の二人をカメラが揺れ動き、回りながら撮るのが気持ちそのままを表現しています。
この青年リチャード・ギアは声も若くてスゴい魅力的。失って得たものの表情はなんとも…サム・シェパードの生き返った喜びの末に訪れる人の運命は複雑…彼女の許して、としか言えない愛情表現も感慨深い…
😅お、おっ〰︎と音楽も「ワンス・アポン〜」や「ニューシネマ〜」「ミッション」の一生記憶されるモリコーネさんの最上の音楽とまた違い、静かに一歩下がったような音の調べも良かったです。たくさんの映画音楽を本当にありがとう😊
そして、最後に女は強い‼︎

テレンス・マリック監督の作品は「ツリー・オブ ・ライフ」を映画館で観て🤯🤯🤯の印象だったのですが、こちらも再度挑戦してみよう〰︎!
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