空

地球の静止する日の空のレビュー・感想・評価

地球の静止する日(1951年製作の映画)
3.0
友好的な異星人とのファーストコンタクトを、冷戦下の世界情勢も踏まえて描いた社会派SF映画。時代が古いから色々と描写が甘いのは仕方ないんだけど、それを差し引いても正直肩透かしな印象。静止と言うからには地球の自転・公転が止まってそれによる各種の災害が引き起こされるのかと思いきや、まさかの停電だけ。しかもそれで車やバイクも立ち所に動かなくなるというのはどういう理屈なのかよく分からない。ラストも「え、結局それだけ?」って感じの終わり方でわりと拍子抜け。地球人の子供と異星人との交流とか、人類の命運より自分の名誉を優先する傲慢な男とか、中盤までに出てきた面白くなりそうな要素がそのまま放置されちゃうのがもったいなさすぎる。
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