不死子

地球の静止する日の不死子のレビュー・感想・評価

地球の静止する日(1951年製作の映画)
5.0
もう素敵すぎるSF映画だった。

最近特に古典SFに力が入っているのもそうだけど、白黒にも関わらずというか白黒だからこそ今みるとクラシックで魅力的に映る。
話の内容も映画自体も極めてシンプルで綺麗に出来上がっている。

そしてこのロボットの魅力的な銀色のフォルムから目が離せない。
人間と同じ見た目のクラトゥ始め、敵意を感じなくどこか穏やかな印象を受ける。

一貫して彼らは危害を加えてはいないのに、即座に攻撃に移る人類サイドがこの頃から明確に描かれているのが印象的だった。
それに対比するようにこのクラトゥを最後まで信じる市民や科学者たちに、このどうしようもない地球の中での唯一の希望を感じさせていた。

50年以上経った今でもそれよりずっと前からも地球が求めていたことをやってくれた。
こうやって映画は世界への警鐘を鳴らし続けていってるんだなと改めて思った。
映画の良さと共にSF映画の良さも再確認出来た、素晴らしい作品だった。

これはずっと心の中に残って欲しい映画。
不死子

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