銀のしずく

白い豹の影の銀のしずくのレビュー・感想・評価

白い豹の影(1984年製作の映画)
5.0
 ソ連時代のキルギスで撮られた映画だが、凄い。映画史上でも屈指の過酷な冬の暮らしと、美しい夏。崖登り、雪崩、狩りといったスペクタクルな場面。

 伝統的生活の記録としても興味深いが、一方で女性の地位や環境保護といった現代的なテーマも持っている。
 物語は神話的になる手前でとどまっていて、卑近でもあり、そのバランスが魅力的を生み出している。

旧ソ連の残した宝箱は、まだまだ開け切ってはいない予感。