ちろる

セイ・エニシングのちろるのレビュー・感想・評価

セイ・エニシング(1989年製作の映画)
3.7
学校で目立たない青年が学年一の美人でしかも成績トップの優等生に恋した。
認識されてるかも分からないのに無鉄砲にぶつかってみたその先には・・・
「あの頃ペニーレインと」でお馴染みのキャメロン・クロウ監督らしく、若くキラキラとした瞬間を瑞々しく切り取った青春ラブストーリー。
比較的シンプルな内容だけど、バックミュージックとしてでなく80年代音楽も前面に出してテンポも良く観心地はいい。
他の学園ものとはちょっと違うプロムパーティーの様子も楽しかった。

まだ若くて少しイケない雰囲気も醸し出すロイドを演じたジョン・キューザックですが、少し風変わりで超かわいいアイオン・スカイが演じるダイアンが、次第にそのロイドに興味を示すのもわかる気がする、彼のキュートな笑顔が印象的。
ダイアンパパに顔をしかめられつつも、純粋なロイドと、ダイアンが惹かれ合うその過程も微笑ましくて2人の姿を見てるだけで幸せだったから、後半の想像してなかった意外な展開にゾワゾワさせられたし、憤りすら感じてしまった。
だけど心底優しいロイドのダイアンへの無償の愛し方に幸せな気持ちにしてもらえました。
派手な作品ではないけど、ジョン・キューザックの瑞々しい魅力を堪能できる作品でした。
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