Nao

17 セブンティーンのNaoのレビュー・感想・評価

17 セブンティーン(1997年製作の映画)
3.0
1961年。7年前に両親と共にハンガリーからやって来た17歳のカーチィーは、母が難民キャンプで亡くなったあと、オハイオ州クリーブランドで父と共に暮らしていた。
父の願いは、市民権を取ること。
だが彼の目下の重要事は、田舎者っぽい発音を直すことと、アルバイト先の同僚ダイニーと恋仲になること。
ある日彼はダイニーの気を惹くため、憧れの人気DJビリーの番組の人気投票で一位になったと、嘘をついてしまう。

もどかしい日常を過ごすカーチィーが大人の世界へと足を踏み入れる様子はどことなく切なさがあった。
心から楽しんでいる感じはなく、されるがまま、なすがままといったところ。
とは言いつつも何が良いっておどおどしているようで変な自信があるところ。
恋愛での挫折や信じてた人を信じられなくなり、夢や希望を失いかけても自分で指針を定め、乗り越えようとする姿があった。
自分が何者なのか、どう生きていこうかが、ようやく分かったかのようなラストで良かった。
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