まめ

皆殺しの天使のまめのネタバレレビュー・内容・結末

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

好っきやぁ〜こーゆーの!
なにげ、ブニュエルのちゃんとしたの初見。(アンダルシア以外)

すごいね。示唆、示唆、示唆。みたいな。

宗教的な考え、観点と切り離せないんだろなー。その辺が肌感覚までは分からないから残念だけど。

勝手な解釈?ではすごく好き〜!

厄災、コントロールできない突然の悲劇、それの最中は、そのものが劇のような。
まとっていたものが剥がれ落ち、
それぞれが内面を剥き出しにし、
己の本心を剥き出しにしてるようで、

してるようなのに、
それぞれが、それぞれの決められたキャラクター、役をロールプレイしてるような、、(疑うものは、疑い、絶望するものは、絶望する。理性を捨てまいとするものは、そのように振る舞う)
それだけのこと、というか、、
そこに、上下も、貴賤もないのかな、と感じたりも。
理性あるものこそが偉い、みたいな見方もできるかもだけど、
人間を自然状態に置いた時も、
何故かバランスよく、様々な態度を取るものに分かれる気がするんです、わたし。前々から感じてて。
その、感じてることと、似てる。この実験?は、と思いました。見てて。

経済用語の、神の見えざる手、ではないけど、
カオスの中からも、しばらくすると、
混乱からの怒りのもの、
混乱から悲嘆にくれるもの、
なんとかまとめ上げようとするもの、
など、
多分自然とパターン化分かれそう、
で、
それについて、良し悪しも貴賤もなく(繰り返すけど)
ただの事象のひとつで、
そのもの、あるがまま、それだけで、神の御心なのかな、と。レットイットビー的な。
人間はいつまでも、
起きた事に左右され、愚かで、向きあうものも含めて、みんな、世界という、画面から抜け出せない。
でも、すべてのことは、実は、本当に意味もなく、ただ、起こった、ただ、ある。それだけ。
だが、その中で、何故かバランスが取れていく。
確率論とかも、何故か平均が揃うとか、
もっと違う観点だと、
何故黄金比があるのか、
そもそも、自然にできた、この肉体は、何故左右対象なのか。こんなの、誰かがデザインしてないと、ならないと思う。地球も丸いし。(楕円寄りらしいけど)
でも、誰かの手が入った、と、感じざるを得ないほど、自然状態っていうのは、ほっとくときっと自然と「成るように、成る」。のかな。と。

それこそが、神の御技であり、神の意志というか、超自然的な。
そんなものを感じながら見てました。
まめ

まめ