RIO

皆殺しの天使のRIOのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
4.0
解説を読んでみたけれどややこしくて気持ちが悪くなったので途中で止めた

単純な見方しか出来ない頭の固さに自分ながら困ってますが
集団になることで失われる自立性が平行線となって秩序が消える
何でもありに成ってゆきついには殺しに至る

一言でも発すれば集団からは切り離されるという強迫観念
みんな問題は起こしたくないから黙っている

密室に押し込められた20人が長く強いられる不条理を打破するべく小さな戦争が起こる一触即発に

ノビレの邸宅で起こった現象は終わったかのように見えて次に舞台を変える

序盤に出掛けたい召使いの女性2人が扉に隠れ
気付かないノビレが客を迎えるようにとルーカスっ!と声を掛けるシーンが繰り返された時に凄く不安な気持ちになった
映画に閉じ込められるような感覚
2人は「この状態で出ていっても良いのかしら」
「なら 残れば良いじゃない」
と首を横に振って邸宅を出ていってしまう
状況がどうであれ自分を優先する秩序の狂いは既に世界で始まっているという序章のように感じました

日々の些末に押されることなく
ある法則に気づいてそれに沿って進んでいく力が道を拓くことなのかな
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