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皆殺しの天使のmozzerのネタバレレビュー・内容・結末

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ルイス・ブニュエル監督作品初観賞。サン・セバスチァンへようこそでオマージュとして出てきたので、気になって観てみた。極限状態に置かれた人間の本性、互いに向けた疑心暗鬼、閉じこめられる前後での本音と建前が、神の気まぐれか怒りかはわからないけど見えない意思や壁を作ることによってあからさまになる。この閉じこめが起こった発端または原因に気付いて本音を共有することで館から出られたのに、それ以上の人間が集まる教会でまた同じことが起こると、最後の解決方法は殺し会うしかないと言わんばかりの銃声による音だけの描写が絶望感を与える。
最後の場面で、また同じこと繰り返すの⁉️と思わす声が出た。ブラックで不条理な展開が新鮮だった。
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