No.1533
2023.12.29視聴
ロマン・ポランスキー監督作品
私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)は「モーレイ夫人」と名乗る女性に依頼され、市の水道局幹部であるホリス・モーレイの身辺調査をすることになった。
尾行の結果、ジェイクはホリスが若い女性と逢っている様子を写真に撮影することができる。だがこの写真はすぐに新聞にすっぱ抜かれ、更にホリス自身が何者かに殺害されてしまう。しかも依頼者のモーレイ夫人は別人だった。
フェイ・ダナウェイはこの後、殺されたホリスの妻として登場するが、彼女には信じられない暗い過去がある。
さすがポランスキー、ハードボイルドでも、軽さが微塵もない。こんなに深く、闇がすごい。それに加えてハードボイルドの粋な部分が加わり、時代のファッション、そしてチャイナタウンという雰囲気、どれもこれも痺れる設定。 どんどん深みにハマっていくストーリー展開と演出がたまらない。そして、こんな結末が待っていたとは!?
想像もできない結末が余韻を残す。
主役の二人、フェイ・ダナウェイ、ジャック・ニコルソンの全盛期の輝きがすごい。まさにスター。二人ともなんと魅力的なことか。
どこかドロンに似ているジャック・ニコルソンの色男ぶりを堪能してほしい。
この映画、前から傑作と聞いていたが、縁がなくて、初鑑賞だった。やっぱり傑作だつた。私的にはハードボイルド作品の中では、間違いなく3本の指に入る。
70年代の映画の雰囲気をしっかり味わった。