ラッシーくん

チャイナタウンのラッシーくんのレビュー・感想・評価

チャイナタウン(1974年製作の映画)
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本作では家主と家政ふって関係に見られるけど、今も昔も、私たちが享受するサービスの多くは外国人労働者のあり得ない犠牲によって成り立っている。たとえば、いわゆる先進国で暮らす人が、束の間の休暇に発展途上国へ訪れて性奴隷制に加担する現象と、この映画のラストで行われていることは、その性質は異なるものの、本質的に同じことのような感じがする。チャイナタウンだから、ここは途上国だから、って場所が変われば規範意識も変わるってどういうことなんだろう…こんなふうに人の尊厳を軽く扱ったり、存在を無視するような人には絶対になりたくないな。
ヒューマニティーに富んだ素晴らしい作品でした…