オープニング、静かな始まりで拍子抜け。
……かと思いきやビックリ、と同時に気分も高まる。
会議のシーンのおそろし度合たるや。
ゾンビよりも人間の方が怖いのかもしれない。
博士は時折見せる冷静さも相まって中々に狂っており、最悪で良い。
ゾンビがもうキャラクターとして当時のネクストレベルに到達したのかな。
バブが銃で殺して敬礼するシーンなどはもはやカッコよくさえ見えてしまった。
特殊メイク、撮影が素晴らしい。
地下道を逃げるシーンでは暗い画面に赤い明滅のみ。個人的にはリアリティは無いと感じるのだけど、しかし緊迫感が伝わってくる。
人体が破壊される場面の迫力がもの凄い。
ラストの人肉大パーティーシーンは結構怖くてよい。作り物とわかりつつもグロ度は高めであった。
女性が一人なら陵辱的な暴行が発生しそうなものだななどと思ってビクビクしてたけど。そうしないってことがこの映画の救いの部分なのかも知れない。
暴力や不正は駆逐、淘汰され、極限状態でも他者をいたわれたものが生き残っていく。
