SHOHEI

死霊のえじきのSHOHEIのレビュー・感想・評価

死霊のえじき(1985年製作の映画)
3.8
ご存じジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作最終章。ちなみに各作品に繋がりはない。ロケーションは相変わらず低予算的にこじんまりしているものの、ゾンビのヴィジュアルメイクがパワーアップ、人体欠損描写もパワーアップ。キャラクター味あふれるゾンビ、通称”バブ”の登場はこれから個性が多様化していくゾンビたちの祖先では。シェルターに立て篭もった研究者と彼らを庇護する軍人たち。外に出ては検体となるゾンビを捉え彼らを従わせる研究を行うが進展は見えない。限界を迎えた軍と研究員たちの関係が事故を生み、錯乱した者が狂気に駆られて地上から大量のゾンビを流入させる。前半のゾンビどころではない人間たちのいがみあい。そして押し寄せるゾンビたちに嫌な奴らがまさしくえじきとなっていくクライマックスの様相は爽快。とりわけ特異なガンマン化したゾンビ、バブのかっこよさは異常。これまで観たロメロ映画で最もお気に入りの一本。
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