ひでやん

WILD HOGS/団塊ボーイズのひでやんのレビュー・感想・評価

WILD HOGS/団塊ボーイズ(2007年製作の映画)
4.1
再鑑賞。

4人の男がハーレーでアメリカ横断の旅に出るロードムービー。

ジョン・トラボルタ、ティム・アレン、
マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシーという豪華な顔ぶれで、それぞれが演じる家庭や仕事を軽妙なタッチで紹介し、キャラの印象付けから始まる。

邦題に「団塊」とあるが、4人の世代はそれより若い中高年。男達は日常を忘れてバイクの旅に出る。

「イージー・ライダー」のオマージュが随所にさりげなく盛り込まれ、携帯を投げ捨てる伏線を、大物ゲストがサプライズ登場で回収する。

4人のオッサン達は「ワイルドで自由」をテーマにバイクを走らせる。そこは束縛から解放された世界。若き日の輝きが、失った青春がそこにある。

流れる音楽がとにかく最高!

SPENCER DAVIS GROUP、
THE ALLMAN BROTHERS BAND、
BON JOVI、ブライアン・ウィルソンなど名曲揃いで、特にガツンと心に響いたのが、GRAND FUNK RAILROAD。初見の時、思わずCDを購入した。

「イージー・ライダー」のように歓迎されない店に入るが、ドカンと一発ぶちかますトラボルタ。追手を気にする彼の表情が最高だった。

レイ・リオッタ率いる暴走族に対し、体力も腕力も衰えた4人は太刀打ち出来ない。50対4の絶望的な対決となるが、男達は闘う。無謀なオッサン達は勇敢なる騎士となり、力で負けて心で勝つ。

痛快な勧善懲悪だった。エンディングの
レイ・リオッタも最高。
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