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喜劇 とんかつ一代の3104のレビュー・感想・評価

喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)
3.8
傑作率の高い川島末期にしては毒や歪みは抑え目なれど、セットの奥行きの活用など相変わらず緻密で充実の造り。
ただ贅沢を言わせてもらえば“(ただの)いい喜劇”で終わった点と、多彩な登場人物の関係性の理解が少しだけ追いつかなかった点が残念。後半は主に自分の理解度不足ゆえだが。

シリーズ化を想定した作品だったというが監督急逝でこれっきりに。2作目以降があったらどうなっていたのだろうか。

三木クロレラのり平の感電シーンが変に面白い。しかしここでもフランキー堺は(今回は結婚から)身をかわして「逃げ」るんだよな。ヒラリと身をかわして華麗に逃げる・・といかないところもまたなんとも言えず。
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