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過去のない男の映画好きのネタバレレビュー・内容・結末

過去のない男(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

記憶喪失の男が行くあてもなく公園のベンチで夜を明かしているとチンピラに殴られ大怪我させられしかもお金を取られ財布も捨てられてしまうというものすごく不幸な出来事が立て続けに降りかかってくるところから物語が始まる。
男を助けるコンテナハウスの一家や電気配線を無料でやってくれたお兄さん、カフェのおばさんおじさん、お金ではない人助けはなかなかできることではない。コンテナ貸してくれた警備員もまぁ犬を譲ってくれたし。
コンテナハウスの奥さん強くて優しくて、子供達も貧乏かもしれないけどあのお母さんなら可愛がってもらって幸せだししっかりした大人になれそう。
銀行強盗事件に巻き込まれたことで、自分の名前と妻がいることがわかったのはよかったけど、失踪中に離婚が成立していて、妻には心をよりどころにする人がいて、思いがけなくも自分はまた好きに生きることができるようになった。ケンカばかりだったらしい別れた妻に、記憶がないとはいえ見捨てることはできないだろうから、幸せにしてくれそうな男性が既にいるなら安心して離別できる。
人生何が幸いするかわからない。

いい言葉だなと
“愛しあってくれ、自分を愛するように”