このレビューはネタバレを含みます
疲れた身体がめっちゃ癒やされた。
すべてのシーン、すべてのセリフ、すべての音楽が好きすぎる。
持ち物だけじゃなく過去まで。文字どおり全てを失った男。
普通なら絶望にうちひしがれるところだけど、この男は全てを受け入れ、心豊かに生きようとする。
自分なりの新たな居場所を、仕事を、恋愛を、人生を、幸せを見つけようとする。
決して恵まれていた環境とはいえないけど、それぞれが心豊かに幸せに暮らしている人々をみていると、不思議と胸があつくなってくる。
配電工事をしてくれた男と主人公の会話。
「礼をしたいんだが」
「俺がうつむきで死んでたら、仰向けにしてくれ」
どうやったらこんな会話が描けるのか。
