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黒いジャガー/アフリカ作戦のcatmanのレビュー・感想・評価

5.0
1973年公開。シリーズ3作目にして最終作。2作目がコケたのでMGMからテコ入れがあったのだろうか、なんと監督に起用されたのはジョン・ギラーミン。しかも舞台がNYどころかUSからも離れてしまい、もはや純粋なブラックスプロイテーションとは呼べなくなっている。が、その一方で普遍的な娯楽作としての要素が豊富なので、アクション映画としてはシリーズ中で最も素直に楽しめる。
主人公ジョン・シャフトの今回のミッションは、アフリカ〜フランスで暗躍する人身売買組織を叩き潰すこと。前2作とは打って変わって私立探偵とは思えない国際的な活躍を見せるシャフトは、ガジェットを駆使した潜入捜査だったりヒロイン(ヴォネッタ・マギー)や組織のビッチとベッドインしたり、お前はボンドかってくらい陽気なイケメンキャラクターに。邦題に「アフリカ作戦」とある通り全般的にスパイアクションの風味が強い。

また本作の魅力のひとつがエチオピアとパリで行われている多彩なロケ撮影で、当時の風景と人々の様子を観ているだけでも楽しくなる。ダンプトラックや乗り合いバス、警察車両や自家用車、ジャンボジェットからラクダに至るまで当時の現地の色々な乗り物が見られるのも凄く楽しい。
そして今回も音楽が素晴らしくって、OPのフォートップスによるエモい主題歌もジョニー・ペイトによるソウルフルでファンキーでメロウなサントラも最高。あとやっぱりSHAFTのロゴ、フォントデザインが超イケてる。113分。

にしても犬の扱い!
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