佐藤克巳

続警察日記の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

続警察日記(1955年製作の映画)
4.0
前作同様田舎情緒溢れる久松静児監督の傑作であるが、今時なら当然長いシリーズ化もあり得た優れた企画。警察物なら松林宗恵「風流交番日記」等優れた作品は数あれど、三島雅夫を中心とした警察署全体を舞台にした庶民警察の実態に迫った内容は濃い。前作との繋がりは唯一、三國蓮太郎が三島耕に、岩崎加根子が新珠三千代に代わった身売りの一件で、米俵盗難事件が悲惨な父自殺という悲惨な結末と、幼子の二木てるみ無垢さが泣かせる。伊藤雄之助、大坂志郎、芦川いづみの新参加と三國の偽札モテ男での登場は愉快。
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