チッコーネ

女体棧橋のチッコーネのレビュー・感想・評価

女体棧橋(1958年製作の映画)
3.5
「禁止法の施行後、売春システムはどこへ行ったか」というテーマで何本も撮っている監督作のうちの、1本。
様式的ではあるものの、適度にアングラでサクサク進むから、充分に楽しめる。
ただし中盤挿入される『若い刑事とその恋人のエピソード』は、50年代の巨匠あたりも撮っていそうな、貧乏残酷物語。
戦後の暗さを引き摺っているところが意外だった。
本作も50年代作品のようなので、ラインシリーズで弾ける前の『桟橋』として位置づけるべきなのかも。