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1994年 フランス/アメリカ作品
リュック・ベンソン監督の作品は、『グラン・ブルー』で初めて触れた。ハリウッド映画と邦画しか知らなかった僕に、ヨーロッパ映画に目を拓かせてもらった記憶がある。その後、『ニキータ』も本作も観た気がするけれど、本作の内容は全て忘れていた。
カメラワークとアングルが独特で、どの画も強く印象に残る。なのに、記憶に残っていなかったのはなぜだろう?
ストーリーと人物造形が、やや単純すぎたからだろうか。レオンにもマチルダにも、もちろんスタンスフィールドにも、全く感情移入できなかった。最後の攻防、アクションシーンには、ハラハラしたけれど。
殺し屋と少女。珍しいバディ、二人の絆が深まるにつれ、少女は成長し、殺し屋の心の傷が癒える。
セリフもベタな印象が拭えなかったけど、ニューヨークの街並みやファッションなど映像は存分に楽しめました。
………、いつも鑑賞後に作品を咀嚼しながら、何かしら湧いてくる言葉があるんだけど、どう絞り出そうとしても、出てこないのは不思議です。
本作以降、リュック・ベンソン監督の作品は追わなくなったけど、完全にアクション路線に振られたよう。だから僕の視野に入らなかったんですね。