オジサン

レオン 完全版のオジサンのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
5.0
世界で一番面白いロリコン映画なのは苦笑いしながらもこの映画を鑑賞したほとんどの人が同意してくれるのではないかと思っているのですが、厳密にはレオンとマチルダの間に芽生えたのは恋愛感情の愛だとは言えないというのもほとんどの人が同意してくれると思います。

人が変わるのには、以前の自分を否定しないといけないわけで簡単に変わるといっても本当に変わるのは難しいです。
それこそ、そこに自分自身の心の弱さや怠慢や傲慢という自我というのも合わさるので尚更だと思います。

変わるのにも何かは必要となってきて、その何かとは出来事であったり経験や体験であったり言い方は様々ですが、何かしらの出会いがそこにはある筈です。

例えば私はどちらかといえばマチルダ寄りの立場に共感できます。
マチルダは護ってくれたレオンに信頼と恩義と、様々な感情を抱くようになり、レオンに何かを返したいと思うようになるわけです。
そして、レオンもそれのお陰で心に安寧が戻ってきたと敢えて表現しますが、安らぎを覚えるわけです。

ここで私が重要だと思うのは護られる側、与えられる側がいつまでも与えられるだけなのはどうなのかということです。
はっきり言って護る側からしても、護られて当然だと言わんばかりの護られる側の人間を護る甲斐というものの話しになります。

誰しも父親と母親がいて、親から子へ、子から親への愛情というものは方向性がそもそも違います。
そして、その子はいつの日にか今度は親になるわけです。
これが前述した変わるのに必要な何かのひとつなわけですが、とにかくレオンとマチルダは歪な出会い、交流をしているのでキャッチフレーズの“狂暴な純愛”となるわけです。

私の評価は文句なしの星5つです。
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