このレビューはネタバレを含みます
トニーはめちゃくちゃこすいけど思いやりがある大人なんだと思う、レオンがこのくらい器用だったらなぁと思わずに居られない
マチルダに出会わなければと思うけど、マチルダに出会ったからこそレオンは幸せを知れたんだな、マチルダがレオンにとっての第二のファムファタルなのかもしれない
レオンの運命はあそこで泣きながら助けを求めるマチルダを招き入れてしまった時点で決まっていたんだろうな
人殺しが人並みの幸せを望むと上手くはいかないってのはどの作品でもお決まりなのか
人によっていろんな見方がありそうだけど個人的にはマチルダはこのまま人殺しからは離れた世界で信頼出来る大人を沢山見つけて少しずつ大人になっていくんだと思いたい
本作の主人公をマチルダとして見ると悲しい成長物語なんだろうけどレオンとして見ると綺麗な終幕で、バビロンでもジャックコンラッドの物語が好きだったからレオン主軸に見る方がハマった。雨に唄えばを見るシーンの子供みたいな表情が巧すぎる、あの一瞬でレオンがどんな人間かを表すのも視聴者を虜にするのも十分。ジーンケリーに目を輝かすのは心が純な若者過ぎて切ない。
レオンの最期、光の方へ歩いていく視点が傾いて倒れる事であと一歩届かなかったことを表現する図が美しい
子供のままで居たかったレオンと、早く大人になりたいマチルダの対比なのかなぁと考えながら見てた。
フランス映画は本当に衣装がオシャレ
