凄く面白かった。
レオンの無機質と思いきや可愛げのあるところや、マチルダの可憐だが危うさのあるところ、ノーマンの狂気じみたところなど、どれをとっても心に残る人物達だった。
お互いに孤独だったレオンとマチルダが二人で過ごす内に心を通わせるストーリーはベタだけど、人物や情景描写を丁寧に積み上げているので唯一無二の作品に仕上がっている。
また、両者の父娘ともとれるし、恋人ともとれる関係はドキドキしながら観れた。
マチルダが泣きながらレオンの部屋を鳴らした後、扉が開いた際のシーンは素晴らしかった。マチルダにとってはレオンが最後の救いであることを、彼女に当たる光で表現していて、当時の観客はここから名作の予感がしたであろう。
マチルダとレオンが水をかけあって遊ぶシーンも、二人には無かった(もしくは忘れてた)家族との触れ合いを取り戻す場面でもあり、また一時の平穏でもあるので、心が暖かくなると同時に、その後の暗いストーリーに繋がっていて悲しくなる。
