りょ

レオン 完全版のりょのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.5
円盤持ってるのでもう何回観たか覚えていない。
念願の劇場での鑑賞、大きなスクリーンで観れて嬉しい。

この作品はリュック・ベッソンの才能と変態性がギリギリのところでバランスがとれた名作だと思う。
マチルダの行動や仕草、とくにこの完全版では変態っぽさがにじみ出ている。
ジャン・レノとナタリー・ポートマンでないと成立しなかったのではないかな。

今回はレオンの悲しい過去がレオン自身の口から語られるが、自分的にはセリフに出して語らない方が良かったと思う。
丁寧にシャツにアイロンをかけ、読み書きも出来ず、椅子に座りサングラスを掛けて眠り、観葉植物を愛でる。
これらのシーンだけでレオンの単調な日常や動作に几帳面さと悲しい過去や寂しさを感じ、人を殺すという行為が非日常ではない事は十分に理解できる。

あとこの作品の魅力は何と言ってもゲイリー・オールドマン。
マチルダの父親の前への現れ方、薬をキメた時の感じ、狂気を通り越してカッコ良くすらある。

しかし何回観ても初めてマチルダがレオンに助けを求めるシーンは胸が苦しくなるし、ラストはやっぱり泣いてしまうな。
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