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レオン 完全版のayutakaのネタバレレビュー・内容・結末

レオン 完全版(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

丁度、今年大学生になった娘から
今作をプッシュされた。
でも親父はね、
公開前に九段会館で試写会観てるんだよ。
代々木オリンピックプール?で生の「shape of my heart 」を見て涙したのだよ。
と、嫌われそうな自慢を含め、
既に観賞していた事を伝えた。

そういう経緯もあり、
リバイバル上映されると聞き鑑賞。
同日、娘も都会の映画館で鑑賞?!
なんというシンクロ率。
娘が英検受けていた同日、
自分も映検受けていた、という数年前
以来だ(笑)。

マチルダの声の幼さ!と美麗さ。
ジャン・レノのかっこ良さ。
まるでチンピラにしか見えない
汚職デカの仲間たち。
完全版とそれぞれ一度しか観てないのに
だいたいのシーンを覚えていた。
ただ、覚えていなかったのが
意外にも、重要なLEONにとって
最初の「流血」を話すシーンだった。
なんとも哀しき、きっかけ。

それもあってか、
泣いた事もない作品で泣くなんて。
マチルダを壁から逃がすシーン。
それまで大人びた表情だったのに、
泣いて訴えるその表情は、
年相応の少女になる。
素晴らしい女優への片鱗が。

無い物ねだりな僕ら人間の人生。
レオンは己の贖罪の果て、
地に根を張ることができた。

名作と思う。
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