りっくん

レオン 完全版のりっくんのネタバレレビュー・内容・結末

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

こう言った裏社会的な映画では悪徳警察がよく出てくる。警察と殺し屋、文字だけ見ると前者が正義だと言う人もいる。しかし人気のワンピースでさえ正義の所存は曖昧で、何が正しくて何が悪なのか、何に縋ったらいいのか煙の中を泳ぐような感覚になるものだった。それを表現しているのは「ルーツ(生い立ち)」を持たず教養も持たず、社会的規範に乗っていない阿呆に見える演技をするジャン・レノと誰もが嫌わないであろう幼い魔性の女を演じるナタリー・ポートマンとの純粋な愛の描写であり、惚れ惚れする演技だった。
 1番なるほどと思ったのは、ベタかもしれないがマチルダと出会い生き方を変えたいと願ったレオンが死んだ後に、マチルダがレオンの大事に育て自分自身を投影していた植物を地面に植え「ルーツ(根)」を張るようになるというところ。こういう仕掛けはオシャレに感じる。
 とてもシンプルなストーリー構成で綺麗な映画だったように思う。
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