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レオン 完全版のKのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.3
“No woman, no kids “

世界一優しい殺し屋と優しさを知らない少女の純愛物語

特別上映にて鑑賞

レオンは自分のルールを持つ完璧な殺し屋である反面、ミルクを飲み、読み書きができなかったり、観葉植物が唯一の友だったりと精神的にまだコドモな部分がある
一方、マチルダは12歳でありながら、タバコを吸っていたり、機転を利かせてレオンを助けたりと精神的にオトナな少女である
この2人の関係性は普通の恋愛ではないし、親子愛ともまた違った「レオン」と言う作品の唯一無二の純愛だと思う
一つ一つのセリフに言葉の重みがあり、ミルクや観葉植物、帽子やサングラスといった小道具までどれも印象的だった

孤独な殺し屋で未成熟な大人という矛盾をかかえるレオン
仕事の際の冷静さと恐ろしさとマチルダといるときの未熟さを演じたジャン・レノ

最初にレオンの部屋の扉を叩く演技やレオンと2人でいる時の大人びた演技、「私が欲しいのは愛か死か」ってレオンに迫るときの演技
どれも13歳の少女とは思えない迫真の演技でナタリー・ポートマンも凄かった
逆に、子供らしくゲームしたいとか言って騒いだり、シャンパン飲んで笑いが止まらないナタリー・ポートマンもとても可愛かった

そして何より一番印象に残ってるのはゲイリー・オールドマンの狂気な演技
あんなに「狂気」を体現できるのがすごすぎる
特にマチルダに迫るシーンは劇場で見たことでより一層恐ろしさが肌に感じられた

賛否両論あるらしいが、この映画は紛れもなく名作だと思うし、何度でも見たくなる

この作品を映画館で見れたことに感謝
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