RabbitPanic

28日後...のRabbitPanicのレビュー・感想・評価

28日後...(2002年製作の映画)
4.4
ゾンビブームもまだまだ日の目もでず、ホラー映画といえば日本のものが流行り倒していてハリウッド映画化、凄いですね。と言っていた頃。
ハリーポッターやスパイダーマン、スターウォーズなどの名だたるSF映画が軒を連ねる中でひっそりと単館で始まった今作。

ゾンビ大好きな自分としては、見逃せなかったので公開直後に観に行きました。
監督はダニー・ボイル。
生々しい現実をこれでもかとリアルに描く監督ですが、後にスラムドッグミリオネアで賞を取り有名になるんですけど
当時はトレインスポッティングやレオ様のザ・ビーチでちょい有名でした。

そんなボイルがゾンビ??
と思って興味を引いたのもありましたが、当時はそれ以上に気になる事が。

走るんすよ。
ゾンビが走るんです。

いや、厳密に言うとゾンビじゃないんですけど
めちゃめちゃ全力疾走するので、これどうなの?ゾンビ映画にカテゴリして良いの?
と、そっちが凄く気になっていました。

実際目の当たりにするとめちゃめちゃ怖い。
狂気です、お構いなしに全力疾走なんで
観ててハラハラドキドキしかないです。

後に本家のリメイクでも走るんですけど、この映画があってこそのランニングゾンビです。

ボイルの生々しさも相まって怖かった。

結論は、走るのも怖いしゾンビ映画してました。
お手本に倣ったと言われたらそれまでなんですけど、ディストピアと化した世界の中で
人としてどうあるべきか、本当に守るべきはなんなのか、そういったこれまでのゾンビ映画が描き続けてきたことをダニーボイルもしっかりテーマを持って描いていました。

助けを求めるのではなく、ただお互いを認め合えばいい。
ひとこと、ハローと。

ハローという呼びかけはこの映画の冒頭からラストまでずっと描き続けられるテーマです。

人が人であるために何をするのか。
なかなか奥が深く、噛み締めるように観る映画でした。

物語の後半で、主人公は最も恐ろしい存在になります。
1番恐るべきはなんなのか、ゾンビ映画での真髄に興奮MAX!
RabbitPanic

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