あつぼう

パッションのあつぼうのレビュー・感想・評価

パッション(2004年製作の映画)
3.3
あまりにも執拗な残酷描写ゆえに上映中に死者まで出した問題作。
さらにユダヤの描き方を巡って宗教関係者の間に激しい論争を巻き起こした問題作。

これだけ痛い映画は初めて観たかも・・・。
最初から最後まで痛みが伝わってくるシーンのオンパレード。
そんじょそこらのホラー映画も顔負けの血の量です。これはPG-12やけどPG-15でもいい映画。子供には観せたくない映画です。

イエス・キリストの最後の12時間を描いた映画だけに、それ以前のエピソードなどが少なくて、なぜ捕まったかってところが凄く軽く感じた。
ユダの裏切りなどは有名やけど、なぜ裏切ったってところも、もっと深堀して詳しく知りたかった。ってここまで要求すると5時間ぐらいの映画になりますね。

結局この映画の意図が理解出来なかったです。やっぱりキリスト教に関しては知識が皆無に近いから感情移入が出来なかったのかな?
キリスト教徒がこの映画を観たらどういう感想になるのか興味があります。あれだけ虐待されても最後には相手を許す気持ちが大切って事?
そんな気持ちを理解出来るほど寛大な心は持ちあわせていないです。

キリスト役のジム・カヴィーゼルは迫真の演技でしたね。
セリフは少なかったけど、鬼気迫るものを感じました。
モニカ・ベルッチが演じたマグダラのマリアって【ダヴィンチ・コード】を読んでから観ると「なるほど・・・」って思えますよ。
あつぼう

あつぼう