ジュライ

パッションのジュライのレビュー・感想・評価

パッション(2004年製作の映画)
3.3
イエスが捕まるところから処刑されるまでの話。
てっきり当然のように全員英語で会話するのかと思ってたら、ちゃんと現地の言葉にしてるのが感心でした。

鞭打ちや磔刑を合わせて、拷問シーンがまー長い長い。ほぼ全編拷問シーンみたいなもの。
傷に関して特殊メイク班とCG班はいい仕事してたと思いますし、悪魔役の人は本当に性別も年齢も不詳な感じでグッド。イエス役の人もかなり熱演してた(9割くらいは苦痛に呻いてるだけだけど)。
ただヘロデが月亭邦正にしか見えなくて困りました。アホっぽい衣装だから余計に『ガキ使』感が……。

この件に限らず最近つくづく思うのが、ある意味で一番罪深いのは人間の想像力だよな、と。
想像力と手先の器用さは人類の最大の特性だけど、一方でそれがあるゆえに、人類は昔からこうやって他者に最大限の苦痛を与える方法をあれこれ編み出してきたわけで(人類に近いチンパンジーも拷問じみた嬲り方するし)。
進化の功罪ですね。
まあキリスト教は進化論を否定してるから、私とは全然違う解釈をするのでしょうけども。
ジュライ

ジュライ