主人公が恋をした舞妓見習いを探すシーンはシルビアのいる街 でのように京都の町並みの美しさを映し出す光る演出もあり、魅力的。
ただ、話はどうも消化不良な展開ばかりだった気がします。特に主人公のハヤシとチバの人間関係はちょっとどうかと思う。
あの後半の展開の為に、冒頭の浮気シーンがあったんだと思うんだけど、そもそもこの浮気もなんかねぇ。
だって、チバは舞妓見習いの娘に惚れて出待ちする位純情なんだよ。冒頭のナンパのシーンでも傍観する側だったのに。そのキャラ描写があの展開だけで潰されて、只の理不尽な性格に見えてしまう…。あれは地名的なミスだと思う。
結局、チバとハヤシの確執とかにも言及しなかったし、上映時間伸ばして良いからそこはもうちっと丁寧に描いても良かったんじゃないかな?そういう点では最後なんて、あの終わらせ方もウディ・アレンだったら許せる。